2022/07/03

 今日見た良いものは、ピンクのチュチュを着た小さな女の子とお母さん。電車で隣り合ったおじさんが無意識に作っていた指のハート。クレージュの宣材写真の中で、モデルが気だるげに座っている姿。

 

 私が考えることを好きな理由は考えている時こそ周りの世界が消えるからだと分かった。私は考えている時文字を浮かべてそれを読み上げて理解している気がしていたけど、実際はそうじゃなくて、日本語自体がふわふわ浮いている感覚で、読むのではなくただ頭の中にあるだけで、その間私は私の頭蓋骨や胸、足、目、髪の毛なんかを離れて脳みそそのものになりただ周りと同化する。だから考えるのが好きなんだと思う。自分がいなくなるとは白昼夢みたいなものなんだろうと思う。よくボーッとしてると言われるけど、なんでかというと自分自身を消すのが好きなのかもしれない。考えてる時こそ自分を消せる。この状態がとても好きだ。

 

 暗い部屋の中でずっと携帯を見て目が痛い、を久しぶりに今やっていて、目が痛い。嫌だ。気持ち悪いし明日もずっとパソコンを見続けないきゃいけない。このクソ暑い中外を歩き回ってヘコヘコするよりかはマシだけど、目が痛くなるのは本当に嫌だ。本当に誰にも会いたくない。

 

 1人でいるのが嫌で誰かに声をかけて実際に会うとなると途端に嫌になって断る。自分の中でパターンになっていてヤバい。人のことをちゃんと人として見てないからそんなことできてしまうのだと思う。変な時間に呼び出しても来てくれて、楽しく話せて、そのあと謝ったら許してくれる、そういうことができる友達が欲しい。なんの努力も無しで欲しい。

 

 明るい色のTシャツを着て暑くない街を歩きたい。

 ロスアパのTシャツが思った色じゃなくて少し落ち込んだけど着てみたら首が詰まっていて格好良くて嬉しかった。特に紫は色も濃くマイベストで格好いい。今度は赤と黄色と茶色を買い足す予定で、7月4日の楽天ラソンセールを待っている。他に悩んでいるものは、セールで30%オフのトーガのイヤーカフとセットアップ、犬猫鳥魚が図鑑風にプリントされたTシャツ4種類、小型財布の緑と水色、エルメスの香水、ジュスティーヌクランケの小さなブレスレット。楽天にはなんでも揃っておりリアル店舗より大抵安くおそらくドラえもんの四次元ポケットもとい未来デパート(確かそんな名前だった気がする)よりすごい。素晴らしい。でも多分ほとんど買わない。親が全然ポイントを使ってない、そもそも知らないことを知って、少しだけ自分が惨め。

 最近引っ越した街のスーパーには自動レジがたくさん並んでいて、母が自動レジを苦手そうに相手していた光景を思い出してなんだか嫌な気分になる。子供に助けてもらうのって嫌な親は多いだろうし、わたしはそういうの失敗しがちだから、あと自分が間違えると恥ずかしいし、黙って見てた。なんとなくこうするんじゃない?くらいほんの少し口出しながら見てた。今思うともう少し上手くやれたと思う。

 

 春になった頃、具体的には4月から5月にかけて、仕事を辞めて有給をゴールデンウィークとつなげて久しぶりにたくさんの休みが取れた頃、余裕もあったのか「春はスピッツの季節だ!」などと思いながら電車でスピッツを聞いていた。そういうお洒落な自分のことが好きでたまらなかった。今でもそういう自分は好きだ。でも今は全然そういうことができない。暑いと全部無になる。ただお気に入りの音楽を繰り返し聞いている。でもそれもおしゃれだな〜と思うようにしている。おしゃれな自分のことは好きなんだと思う。

 

 髪を切るたびにカッパか茄子のようになる。つまり頭の横っ側の髪が飛び跳ねてカッパの皿のように見えるか、トップの部分にボリュームを残しすぎて茄子のヘタの部分のよう盛り上がってしまう。こうなることはわかっているのに、写真を見せて、適当に刈り上げてくださいとお願いして、あんまり注文つけるのも自分をじっくり見るのも嫌だから、後ろから鏡を当てられてからいかがですか?の3秒以内には大丈夫です、と答えて家に帰って鏡をちゃんと見て、がっくりする。なぜか髪を切る前の私は異常にポジティブであり、格好良くなれると確信している。なんでこの時だけ普段と違ってポジティブなのか。次こそ満足のいく髪型になって床屋を出たい。

 UNIQLO UのベージュのTシャツにコスのぶかっとした短パンを穿いたカッパ頭がこのブログを書き終わったらInstagramでみんなに見て欲しいと頼み、お風呂に入って中身の全く入ってこないコナンをダラ見しながら少し早めのアラームをかけて、水色のシーツとボーダーのタオルケットに包まれながら眠り、2022年7月3日は終わる予定である。