2020/07/10

 友達と花火をした。スーパーまで、商店街を抜けて花火を買いに行った。風が強かった。蝋燭を立てて火をつけるところから苦労した。ライターで軽く火傷した。ビビっているところを友達に見られて恥ずかしかった。立派な一軒家の屋上ではしゃいだ。動画も撮った。千円ちょっとでこんなにも楽しめた。自分は安上がりでいいなと本気で思う。

 

 途中でおやつを買いに行ったセブンで、大きい抹茶パフェを買おうとした。買えなかった。賞味期限が切れていた。バイトの男性が代わりを持ってきますと言って取りに行く。待つ。3つ手に抱えて戻ってくる。そこからスローモーションだった。

 パーンと全部、手から飛び出す。床に落ちる抹茶パフェ。小豆が飛び散る。ぐちゃぐちゃである。チッと舌打ちが聞こえる。彼は急いで在庫を探しにいく。何も手に持たず、放心顔の自分たちのもとへ、所在なさげに戻ってくる。多分外国の方である。辿々しい日本語で「代わり買いますか?」と尋ねられる。大丈夫ですよ、と返してコンビニを出る。

 あの光景はすごかった。パーン!である。面白かった。人が焦る姿を見るのは久しぶりだった。店長とか、偉い人から怒られないで欲しいと思う。むしろ日常にエンターテイメントを提供してくれた分給料をプラスしてあげたらいい。

 

 自分がESを書いている間、友達にある本を読んでもらった。大きい反応はなかった。自分は読みながら泣いた。こういう本飽きた?と聞いたら、うん、と答えられてしまった。自分はいまだに「こういう本」が好きだ。一人だけ置いていかないでほしいと思う。